そんな時、体験ダイビングを受けたサービスからお知らせがきた。 3泊4日で宿泊込みと言うコースが、通常135,000円を85,000円でOKの特別コースがありますよーってお知らせが来るわで、悩みまくる! しかも、この安いコースは日程指定なので、この日を外すと高くなっちゃうので、このチャンスに是非!みたいな感じでこれまたくすぐられちゃったりしたのである(笑) でも、講習を受けてカード取った後に器材を買ったりとお金はたくさんかかるしどーしよー! どう考えても結構なお金が掛かるよなぁ、、、、 ちょっと悩んだ・・・(こんな時の悩みはまぁ大体答えは決まってたりすんだけどね)
とり合えず誘ってくれたお客さんに相談してみると「器材なんて別に買わなくても、レンタル器材を借りたりすれば最初は大丈夫だよ!」とのお言葉が、結局最初から答えが出ていた私を走らせてしまった!(笑) その後すぐにサービスへへ講習の申し込みをしている私がいた。 すると、意外にももう一人、一緒に体験ダイビングを受けた部下が自分も受けると言い始めた。 こりゃ気が楽になった(笑) やっぱ、一人より二人だよナァ、、、などと、訳のわからないことを言いながら仕事をしてる自分がいた(笑)
そしていよいよ講習の日!天気は薄曇りでまるで夏ではないみたい。これからの私達の運命を物語っているようなあいにくの天気。しかしその時まだ私たちはIOP(伊豆海洋公園)で何が行われるか知らなかった。
電車は、城ヶ崎海岸駅に到着した! そしてこの日から、地獄の序章が始まろうとしていた。
ショップに着いてブリーフィングを受ける。 どうやら僕ら二人だけではなく、もう一人男性の方が一緒に受けるようだ。 二人より三人である(笑) ブリーフィングでオーナーから「今日の講習は少し負荷をかけたトレーニングをしますので」との説明があったが、この時この「少しの負荷」をすごーく甘く見ていた。 そして、講習の担当者は、僕を体験ダイビングさせてくれた斎藤さんであった。 彼女は華奢であるが、持ち前の笑顔でゲストの心を和ませる方である。 実は、この笑顔の騙された気もしたが・・・(苦笑)
で、この説明のあった「少しの負荷」って言うのが曲者でありました。 IOPの講習で伝統的な負荷なんだそうです。 まぁ、この時は「どうせたいしたこと無いだろ」なんてタカをくくってたんですけど(苦笑) 所詮ダイビングだろ〜〜、みたいな、俺はホッケーやってんだから大丈夫さっ!なぁ〜〜んてバカなこと腹ん中では思ってたんです。 きっと、それを見透かされてたんでしょうけど・・・ で、ブリーフィングも終わり、いよいよIOPでトレーニング開始です! いろんなカリキュラムがあるんですが、まぁ、きっちりと泳がされます(笑) で、泳ぐ時に例の「少しの負荷」が、掛かるんですが・・・ 中山千夏さんのダイビングの著書にもありますが、「少しの負荷」ってのは、「ネックレス」って言われてるのがあるんですよ!
「ネックレス」は、その言葉の通りウエイト4kgをベルトに通し、そのベルトを首にかけてトレーニングをするんですね。
最初、こんなの平気だと思ってたんです。 そしたら 「ネックレス」をつけて泳ぐと首から沈むんですよ!やっぱり重いからね(苦笑)
首から沈むとシュノーケルから水が入って苦しいですよねー。
だから背筋をきちんと伸ばし正しい姿勢を学ばせる為なんだそうです。
でも、こんなのは序の口でヤンス! 続いては、このネックレスを手に持ち4mの潜行プールで立ち泳ぎ15分!
軽く言うんですよ!「ハァーイでは立ち泳ぎを15分やりまーす!」えっ!耳を疑った!5分じゃないの。 いきなり15分?ウソォー!ってなうちに「ハァーイ始め!」ッテナモンデ。
はじめて5分もしないうちに沈んでいく。ブクブクブク・・・・
呼吸が荒くなり、上手く呼吸が出来ずに沈んでく! あぁ殺される。何度ウエイトを捨てようと思った事か! ホントに沈んじゃうから、プールのヘリに思わず手を掛けちゃうんですが、そこは厳しい斉藤女史、、、 「ヘリに掴まっちゃダメ〜〜〜〜!」などとやさしく言う。 言ってる言葉遣いは優しいけど、やらされてることは鬼のよう(泣)
しこたま水を飲ませていただいた。喉も渇いてないのに・・・・ ホントに沈んで行っちゃうの・・・ おまけに過呼吸になってるから、頭もおかしくなってくるし、息苦しいなんてもんじゃないし・・・・ ホントに死ぬかと思った。
気が遠くなりなにやってんだかわかんなくなりながら、やっと15分が経過していた。
もう、講習を辞めたくなってた。 海に潜っての楽しみなんてどっかへ行ってた。 とにかく今、この場から逃げ出したい衝動に駆られていた(泣)
でも!でも!こんなもんじゃなかった。IOPメニューは。
際目付けの地獄メニューは「サーキットトレーニング」!
「サーキットトレーニング」っていうのはねこんなメニューなの。
書けばこんなに簡単な事なんですが実際にやるとこれがとんでもなく辛い!
なぜって?
それはね、シュノーケルを咥えて呼吸をするとマスクしてないので、鼻からガンガン水が大量に入ってくるんですよ〜〜!シュノーケルでの呼吸は、レギュで呼吸する時よりも呼吸抵抗が強いので、勢い鼻からも吸ってしまうんです。
鼻をつまんで泳ぐ事は厳禁なんでとにかく水との戦いなんです!
ちなみにIOPのプールは海水なんでイテーの何のって!泣けます、マジで・・・
はっきり言って号泣しました! 何度立ち止まりすがるような目で齊藤女史に救いの視線を送ったか! 「もう勘弁して!頼むからぁー・・・」の視線を熱く熱っーく送ったんです!
でも、そこで齊藤女史は、僕の視線を遮るように言いました。
その時、僕は35年間生きてきて女性に対して、初めて殺意を持っていたかもしれない・・・
泣きながら泳いで泳いでこの地獄から早く逃れたい!と、水が入ろうが何しようが泳ぎまくり、やっと終わったんです!
IOPのプールがしょっぱいのは海水だからだけではないんです。
幾多の書先輩の涙と鼻水とがたくさん入ってるんです。
そして僕らの涙も鼻水も・・・・
そして、この日の講習が終わりました。 サービスに戻って、今度は学科講習です。 無理だよぉ〜〜〜〜! 疲れてるからぁ!寝ちゃうんだよ〜〜〜〜〜!(泣) 眠い目をこすりこすり、やっと1日目の学課も修了します。 やっと宿に入れました(笑) 3人で夕飯を食べながら、ビールを飲みつつ、誰かわからないけどボソッとつぶやいたんです。 「もう辞めない?」って、、、 そしたら誰とは無く、「俺たちがんばったよナァ」とか「これで終わっても誰も怒んないよ」とか、本気で講習をやめようかと3人で思っていたんです(笑) でも、そんな愚痴を言ってる間に疲れはピーク、、、ボロ雑巾のように深い眠りについちゃったのである(笑) 翌朝、、、 まぁ〜〜〜〜〜〜〜〜、体がイタイイタイ(笑) でも、おなかはぺこぺこ・・・ こんな健康的な朝を迎えたのは何年かぶりの事でした。 またしてもさわやかな笑顔でスタッフが宿に迎えに来てくれました。 昨日みたいに厳しかったら、逃げよう!そう心に誓いながら、まるで囚人が刑務所に連行されるがごとく車に乗り込んだのでした(笑) サービスにつくと、オーナーが、これまた飛び切りの笑顔で「疲れたでしょ!」などとのたまう(苦笑) あたりめーじゃねーか、などと心の中で思いつつ、愛想笑いを浮かべながら「ええぇ」などと力なく返事したりしてると、オーナーが「講習のピークは昨日だけなんです。今日からは昨日みたいにきつい講習ではなく、もっと楽ですよ!昨日の講習で大体皆さん怖がるんですが、昨日をクリアできてれば今日はもう楽勝です!」などと、モーニングコーヒーをいただきながら聞かされたが、僕は200%疑ってた(笑) また、今日もきついに決まってると・・・ とっ、ところが、ウソではなかった(笑) さすが伝統のトレーニング!ツボをよく押えている(笑) ホントに楽だった。 昨日の講習をやっていたせいか昨日やったサーキットトレーニングのタンクを背負って行うバージョンなど信じられないくらい楽勝でした! だって、昨日散々苦労した水が、ぜんぜん鼻から入ってこないんです! これは、レギュレーターで吸う呼吸は、圧縮空気を吸う事で抵抗が少くなるため、鼻に余計な力が入らず普通に呼吸ができるのだ!!!
うれしかったですねー! ホントに! そしてこのパニック回避のトレーニングをしたおかげで、Cカードを取得してからも、EN/EXの難しいIOPでビビルことなく潜れました!
サーキットトレーニングの根拠は、波が強いときに例えマスクが飛ばされようが、フィンを飛ばされようがきちんとあわてないで泳ぐ事ができるって教えてくれたのです。 先人からのきちんとした理由があってのトレーニングのおかげで、何の不安も無しに潜りつづけていられる現在の僕がいるんです。
海を心から楽しめるようにしてくれるこのプログラムに今では感謝こそすれ、当時のように斉藤女史に殺意を抱くような事はありません。
ほんとありがとーね!齊藤さん!海に入れ込んでいれる僕はあの時に完成したんだと思ってます!
でも、ホントに辛かったんだよ!(>_<)あの時はね! その後の海洋実習などでは、ホントに楽しく潜る事ができました。 終わってみれば、あっという間の3泊4日でした。 海が楽しいって思えたのは、僕のそれまでの考えからするとホントに180度違う事言ってるようでした。 おかげでホッケーもやめちゃったし、ゴルフもやめちゃいました(笑) まんまと海漬けの日々に陥らせてもらいました。 皆さんも講習を受けるのはいいけど、後のことは知りませんよ(爆)